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古代エジプト


イスラエルという国家がある。その国土は南北に細長く、国土面積にして約22,072キロ平方メートルであり、大きさは日本の6割程度である。西には地中海が広がり、南にはアフリカ大陸とアラビア半島を分かつ紅海への出口がある。そして、多くの中東国家の例に漏れず、国内にはネゲブ砂漠という広大な砂漠を有している。このイスラエルには、「イスラエル」とは別の呼び名がある。もう一つの呼び名は「パレスチナ」である。「イスラエル」と「パレスチナ」、同じ土地でありながら二つの呼び名を有するのは何故であろうか。この二つの呼び名の起源を知るためには、我々は数千年前の歴史を紐解かなければならない。

人類の歴史上、最も早く文明が築かれた場所の一つがイスラエルである。無論、何を以ってして文明とするかは未だに議論が絶えないところであるが、ともかくも「歴史」上にその地域は早い段階で登場する。古代のイスラエルは「カナン地域」と呼ばれ、後に同地域で商人として名を馳せるフェニキア人の祖先と言われるカナン人を始めとし、多くの民族が暮らしていた。イスラエルは乾燥地帯の広がる中東においては、ヨルダン川を始めとする水源に恵まれ、地中海に近いことから交易も可能である理想郷であったのだ。

やがて、このカナンの地にヘブライ人という遊牧民族が移住してくる。後にユダヤ人と呼ばれる民族である。彼らはこのカナンの地で遊牧生活を続けたが、紀元前17世紀頃に突如としてエジプトへ集団移住することになる。エジプト、国土の大半は砂漠で構成された地域である。しかし、砂漠であることが外敵の侵入を妨げることにも繋がった。古代エジプト人たちは強大な外敵に攻め込まれることなく、独自の文明を築き上げたのだ。それが現代までその足跡が残るエジプト文明である。砂漠において、エジプト人たちが強大な国家を築くことが出来たのは、世界最長の河川であるナイル川がその地域を南北に横断していたからだ。「歴史の父」と呼ばれるギリシャ人、ヘロドトスは現代まで残る世界最古の歴史書でもある自身の著作の中で、「エジプトはナイルの賜物である」と記述している。

彼は自身の人生の中で見聞した物事をまとめ上げ「歴史」を記述したが、紀元前5世紀の当時としても、既にエジプトにおけるナイル川の重要性を人々が認知していたことになる。ナイル川は一年の内、数回ほど洪水を引き起こす。無論、洪水は人々の生命・財産を奪い甚大な被害を与えたが、一方で川底から栄養分を土壌にまき上げる恩恵ももたらし、人々は豊かな農作物を蓄えることが出来たのだ。其の内、洪水被害を最小限に抑えようと考えるようになった古代エジプト人たちは、何とかして洪水のタイミングを事前に察知出来ないかと苦慮した。星々の動きから洪水を察知できないかと努力した結果、ある種の天文学が発達し、暦が生まれた。エジプト歴である。暦が生まれたことで、洪水を事前に察知できるようになったエジプト人たちは、ナイル川の恩恵のみを存分に活用し、強大な国家を築き上げたのだ。苦難の中で、人間が試行錯誤することによって発展が生まれたのである。

余談であるが、エジプトではビールが日常的に飲まれていたことが知られている。ビールの起源についてはメソポタミアであるとも言われるが良く分かっていない。古代エジプト人達は壺にビールを入れ、藁を用いたストローで飲んでいた。ストローが藁(英語でstraw)を語源とするのは、これが理由である。何故直接口にしなかったかと言うと、砂漠と隣り合わせの生活をしているエジプトでは日常的に砂埃が舞う。想像に難くないが、そのような中で発酵を必要とするビールを製造すれば、砂やホコリ等のゴミが多く混入することになる。要するに、ゴミが浮いている上澄みを飲まないために、ストローを挿して底の方からビールを飲むのである。

話が脱線した。エジプトでは強大な文明が発達した。ヘブライ人たちが集団移住してきた時点で既にエジプトは強大な国であったのだ。ここで想像してみてほしい。エジプトという地域が、周囲を砂漠に囲まれていることは既に述べた。周辺地域との交流が難しいがゆえに、エジプトには独自の文明が発展したわけであるが、この状況は島国のそれに近いものがある。島国は良くも悪くも排他的な風潮が強いと言われるが、当時の古代エジプトも排他的であった可能性が十分に考えられる。そこにヘブライ人たちが集団移住してくるのである。当然、古代エジプト人たちは、ヘブライ人たちを「異物」として捉えるであろう。強大なエジプトはヘブライ人たちを奴隷とした。ここに「ユダヤ人の歴史は、苦難の歴史である」と称されるユダヤ人たちの数千年に渡る苦慮の旅路が始まるのだ。

<ここまで>

皆さん、こんにちは($・・)/~~~

二週間ぶりの若造です(・.・;)
というわけで、今回は長期連載第二回目であったわけですけど…
書いてて楽しいですわ(笑)

しばらくはこの「イスラエル問題」についての長期連載が続きますので、よろしければお付き合いください。

あ、そうそう、ちょっと一言言いたいのですが…

祝アクセス数1万回突破!!!!!

皆さん、よくこのブログを訪問、というか知ってくださいましたという感じですが(笑)、なんだかんだで今月でブログ誕生1周年を迎えます。若造も社会人になって、更新ペースはどうしても落ちてしまいますが、コメントをちょくちょく書いてくださる方もおり、本当に感謝の言葉もありません。

もしも、少しでも記事を読んで何かを感じてくれる人がいれば、それほど嬉しいことはありません。
今後ともよろしくお願いします。

※コメント返しは週末にまとめて行います。スミマセン!!


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