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ダヴィデ像

ヘブライ人達はモーセに率いられて、エジプトを脱出した。その40年に渡る脱出劇の最中、モーセはアラビア半島にあるシナイ山にて神より「十戒」を授けられる。この十戒こそが後にユダヤ教と呼ばれる宗教の根本的な規範となる。十戒と言うだけあって、その内容には十の項目がある。

1.神は唯一、私のみである。(唯一神ヤハウェ)
2.神を何かに刻んで拝んではいけない。(偶像崇拝の禁止)
3.神の名をみだりに呼んではいけない。
4.週に一日は安息日として労働を禁止する(金曜日の日没から土曜日の日没まで)
5.父と母を敬え。
6.人を殺してはいけない。
7.姦淫してはならない。
8.他人の財産を盗んではいけない。
9.人に嘘をついてはいけない。
10.他人の家を貪ってはいけない。

これら十戒が本当に神から授けられたものなのか、現代に生きる我々には知る由もない。しかし、「ヘブライ人」が「イスラエル人」になるためには必要なものであったのだ。40年に渡る砂漠の旅路、ヘブライ人達は疲れ果てた。中には支配されていた在エジプト時代を懐かしむ者もいたかもしれない。エジプトでは、奴隷であるということさえ辛抱すれば、とりあえず生きることは出来た。自由を得るということは、誰も自分を管理してくれず、自分の面倒は全て自分で見なければならない。自由を得た人間がむしろ支配されることを望むという現象を「自由からの逃走」と呼ぶ。

話が逸れた。厳しい環境での自活を強制されたヘブライ人達は次第にまとまりが無くなっていた。各々が自分勝手に神にすがり、集団での協力関係も円滑ではなくなっていたのである。そこで、強力なアイデンディティとしての十戒が必要だったのである。つまり、「自分たちは神に選ばれた民族である」という宗教的アイデンディティである。ここにユダヤ教が有する強力な選民思想の根源があるのだ。

「神に選ばれた民族」となったヘブライ人達は自らを「イスラエル人」と呼ぶようになった。旧約聖書の「創世記」にヤコブという人物が登場する。このヤコブは「ノアの方舟」で有名なノアの子孫であり、天使と争った人物でもある。なんとこのヤコブ、祝福を求めて、天使と取っ組み合いの格闘をし、しかも天使はヤコブの勝利を認めてしまう。天使に勝利したヤコブは「イシャラー(勝者)」と「エル(神)」を組み合わせた「イスラエル(神に勝つ者)」という名前を授けられ、その子孫の繁栄を約束された。ヘブライ人達は自分たちこそがヤコブの子孫であり、神に繁栄を約束された民族であるとして、「イスラエル人」を名乗ったのである。

40年の旅路も終わりかけていたころにモーセ自身は120歳で死去してしまうが、イスラエル人は神に約束されたカナンの地へ辿り着いた。しかし、当然ながらカナンの地には先住民族がいた。カナン諸部族である。イスラエル人はそれら諸部族と闘争を開始するが、その中でも最大の敵であったのが「ペリシテ人」である。このペリシテ人という民族名をよく覚えておいて欲しい。

イスラエル人達は王を立てた。サウルである。サウルはペリシテ人を相手に勇敢に戦った戦士であったようだ。このサウル統治下のイスラエルで、ある有名な勇者が登場する。その名はダヴィデ。ミケランジェロ制作の「ダヴィデ像」のモチーフとなった人物だ。そもそもイスラエル人達が王を立てるに至った理由はペリシテ人たちに対抗するためであった。紀元前11世紀、現在のイスラエルの北部がペリシテ人によって征服され、北部に住んでいたイスラエル人は奴隷にされるという事態が発生したのである。

イスラエル人達は、ペリシテ人を討伐するべく軍を発する。しかし、ペリシテ人の中に、ある屈強な戦士がいた。ゴリアテである。ゴリアテは身長約2.9メートル、50キロを超える鎧を身に纏い、7キロの槍を振り回す、まさに巨人であった。ゴリアテはイスラエル軍に向かってこう問いかける。「誰か俺と一騎打ちしろ!!俺が勝てばイスラエル人はペリシテ人の奴隷になれ!!俺が負ければペリシテ人はイスラエル人の奴隷となる!!」

ゴリアテとペリシテ人達はイスラエル軍に向かって上記の挑発を繰り返し、イスラエル人の神ヤハウェを侮辱した。その挑発期間は40日にも及んだが、イスラエル兵士はゴリアテを恐れ、一騎打ちを受ける者は一人もいない。そこへ一人の羊飼いの少年ダヴィデがイスラエル軍陣営にやってきた。彼はイスラエル兵士であった兄に食糧を届けに来ただけであったが、ゴリアテの挑発に激怒し、自分が一騎打ちに臨むとサウルに申し出た。

ゴリアテは屈強な大男、ダヴィデは少年である。誰の目に見ても、ダヴィデに勝ち目はない。しかし、他に一騎打ちを受けようという者もいなかったため、サウルはダヴィデの一騎打ちを認めた。少年であるダヴィデは重いものが持てないため、鎧を身に着けず、武器も木のこん棒と拾った石3つのみであった。ペリシテ人達はダヴィデを見て、ゴリアテの勝利を確信する。ゴリアテもダヴィデを馬鹿にし捻り潰してやろうとダヴィデに突進した。しかし、ダヴィデがゴリアテに向かって投石すると、石はゴリアテの額に当たり、ゴリアテは昏睡してしまうのだ。そしてダヴィデはゴリアテの剣を奪うと、ゴリアテの首を切り落とした。あまりに予想外な結末にペリシテ人達は大混乱に陥り、イスラエル軍に敗北した。力の弱いものが強者を打ち倒すことを「ジャイアント・キリング(巨人殺し)」と言うが、この言葉はダヴィデとゴリアテの戦いを語源に作られたのである。

ゴリアテを打ち倒して英雄となったダヴィデであるが、その後にサウルと対立するようになる。サウルはダヴィデの人気を妬んだのである。サウルはたびたびダヴィデを殺そうとしたが、ダヴィデは飽くまでサウルを害そうとはしなかった。サウルは結局、ペリシテ人たちとの戦いに敗れ、追い詰められて自害した。サウルの死を聞いたダヴィデは悲しみに暮れるが、やがてイスラエル南部を纏め上げ、王となった。しかし、北部にはサウルの息子イシュ・ボシュトが王を名乗り国家を建設していた。ダヴィデとイシュ・ボトシュは対立し、二人の王国は闘争することになる。

やがて、イシュ・ボトシュは部下に裏切られ殺される。この瞬間に、ダヴィデはイスラエル人の唯一の王となり、エルサレムを都としたイスラエル統一王国を建国した。このイスラエル統一王国はペリシテ人を始めとし、カナン諸部族を打ち破り、隆盛を誇る。ダヴィデの息子、ソロモン王の時代にはイスラエル統一王国は内政面を強化し、周辺国と政略結婚を繰り返して強国となった。ソロモン自身もエジプトのファラオの娘を嫁に迎えている。このソロモン王はエルサレムに神殿を建立したが、この神殿は後にイスラム教徒とユダヤ教徒の間の深刻な対立、つまりは現在のイスラエル問題に繋がる軋轢を生みだした一因である。

ちなみにこのソロモン王、神に知恵を授けられた人物としても有名だ。その知恵を示すエピソードの一つが「子供を奪い合う2人の女」である。ある2人の遊女が同じ家に住んでいた。ともに同じ頃に子供を産み、育てていたが、ある日片方の女の子供が寝ている間に窒息死するという事件が起こる。死んだ子供の母親は、我が子の死体をこっそりともう一人の遊女の子供と入れ替えた。朝起きた何も知らないほうの遊女は、自分の傍らに他人の子供の死体があり、我が子がもう一人の遊女に抱かれていることに気づき驚愕する。当然ながら、自分の子供を返すようにもう一方の女に迫るが、相手は「この子は自分の子供である」と主張し、返そうとしない。

二人の争いは遂にソロモン王に解決を仰ぐことになる。ソロモン王は家臣に剣を持ってくるように命じ、子供の前に立たせます。そして次のような命令を出します。「子供を二つに裂き、半分づつ二人の女に分け与えよ」。これを聞いた二人の女の内、片方の女が「子供は相手に差し上げます!!」と叫ぶ。これを聞いたソロモン王は叫んだ女こそが母親であると断定し、無事に争いを収めたという。この話は、実は日本の「大岡越前の大岡裁き」でも取り上げられ、採用されている。大岡裁きでは、「母親ならば意地でも子供を引き寄せるはずだ」と、争う二人の女に子供の両手を引っ張るように命じた。両手を全力で引っ張られた子供は痛さのあまり泣き出すが、この泣き声を聞いた片方の女は手を放してしまう。子供を引き寄せた女は大喜びするが、大岡越前は「子供が泣き叫ぶのに耐えられなかった方が実の母親である」という裁きを下し、手を離した女が母親であると断定するのである。

<ここまで>

皆さん、こんにちは($・・)/~~~

土曜に更新といったのに、日曜になっちゃってスミマセン(;´Д`)
昨日は急に飲みに誘われて、酔っ払って寝ちゃった(テヘペロ♡)
いや、すみませんでした・・・。

しかし、現代のイスラエル問題を取り上げているのに、いまだに古代イスラエルの話をしているという遅筆っぷり(笑) でも、決して手を抜いているわけではなくて、意外にもこの記事を書くのに2時間半をかけてます(-_-;)

でも、yahoo知恵ノート時代は記事一つ書くのに6時間かけていたので、手抜きと言えば手抜きになっちゃうのかも(笑) 社畜には時間がないからね、仕方ないね!!!|д゚)

それはそうと、ついこの前に高校時代の友人と5年ぶりぐらいに会って飲みに行きました。大学時代はつい数か月前ですが、高校時代となると若造的には中々にノスタルジックな時期であり、久しぶりに会う友人たちと思い出話に花を咲かせましたよ。皆さんもしばらく会っていなかった人に連絡を取って、飲みに行ってもいいかもしれません( ^^) _旦~~

ではではノシ

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