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ウクライナ

皆さん、こんにちは($・・)/~~~

ハワイから帰った後、なんだか体調が優れない若造です。季節の変わり目は風邪などひきやすいそうですから、皆さんもどうぞご自愛ください。

ところで!! 今、ウクライナがシャレにならない情勢になっております。若造の「素人に毛が生えた目線」で見ても、これは一大事と言っていいでしょう。ニュースなどでさんざんやっているかもしれませんが、ここであえてウクライナ情勢の解説をしてみたいと思います。

ウクライナはどこにあるのかと言えば・・・それ!!ここウクライナ!!↓↓↓
ウクライナ地図

黒海の北、問題のロシアの南西に位置する国家です。
では、どんな国なんでしょうか??

ウクライナはかつて、帝政ロシアの一部でした。もちろん住民はウクライナ民族であり、帝政ロシアのロシア人とは民族的に異なる人々でした。しかし、ウクライナという地域は帝政ロシアにとって、めちゃくちゃ重要な地域です。なぜなら、ウクライナを確保することは黒海を確保することであり、黒海は地中海への入り口だからです。

ゆえに帝政ロシアはウクライナを完全に確保するために、ロシア化政策を推し進めていました。ウクライナ語を禁止する法律まで出していたぐらいです。

しかし、1917年のロシア革命を機にウクライナは独立することになります。ちなみにロシア革命とは、帝政ロシアが倒れ、ソビエト社会主義共和国連邦が成立した事件です。

もちろんソ連にとってもウクライナは重要な地域、独立なんて許すわけがありません。ソ連はウクライナを取り戻すために赤軍(ソ連軍)を派遣します。当時は第一次世界大戦中でしたので、ウクライナは同盟国(ドイツ・オーストリア等)の力を借りて、赤軍を追っ払うことに成功します。

まぁ、皆さんお分かりのように、第一次世界大戦は結局、同盟国が敗北しましたので、戦後にドイツ軍がウクライナから撤退すると、赤軍が再びウクライナを確保するために進攻してきました。(ウクライナ・ソビエト戦争)

まぁ、無理っす。勝てないっす。ウクライナはソ連に敗退し、西ウクライナを除いてその勢力下に組み込まれました。ちなみに西ウクライナはその後すぐにポーランドの侵攻を受けて、ポーランドの支配を受けるようになります。なんたる小国の哀愁・・・(^_^;)

ウクライナはそれはそれはキッツイ弾圧政策を受けることになります。だって粛清の権化、スターリン先輩の統治下ですからね(笑) もちろんロシア化政策も続いています。

そんな折、第二次世界大戦が起こります。ポーランドはナチスドイツに占領されましたから、西ウクライナはウクライナ(ただし、ソ連支配下)の下に還ってきます。そして続いて起こったのが、ナチスドイツによる「バルバロッサ作戦」決行です!!

まぁ、あれです、ナチスドイツがソ連侵攻を始めたのです。独ソ戦の始まりです。ウクライナはドイツ軍により占領、その支配下に入ります。

しかし、ドイツは第二次世界大戦で敗れます。よって、ウクライナはまたまたソ連の支配下に組み込まれるのです。ちなみに第二次世界大戦でウクライナ人は五人に一人が死亡したと言われています。

ウクライナは戦後、ウクライナ社会主義共和国として国連にソ連とは別の国家として加盟していました。ですが、その実態はソ連の一部でしかなく、冷戦時代の社会主義国としてソ連に利用され続けました。

像の足

そして・・・1986年にあの事件が起こります・・・。そう、チェルノブイリ原発事故です!! チェルノブイリってウクライナにあるんですよ。上の画像は「象の足」と呼ばれるものを写した写真です。溶けだした原発の燃料棒が再び固まったものだそうで、非常に強い放射能を有しています。写真の真ん中に幽霊みたいな人が写ってますが、放射線がフィルムに影響を与えた結果だとか。この写真を撮った人は確実に・・・(ーー;)

そんなこんなで1991年にソ連が崩壊します。これを契機にウクライナもようやく独立を果たすわけです。しかし、独立を果たしたとはいえ、エネルギー資源のほとんどをロシアに頼ることになり、独立後もロシアの影響力を強く受け続けることになりました。

ユシチェンコ

そんな状況も2004年の「オレンジ革命」で一変します。オレンジ革命とは、2004年のウクライナ大統領選挙のことなんですが、当時の首相であった親ロシア派のヤヌコーヴィチ氏と、ヨーロッパへの接近を模索する親EU派のユシチェンコ氏が激突したのです。

覚えてます?? 親EU派のユシチェンコ氏がロシアの工作員に毒(ダイオキシン?)を盛られて、顔の皮膚が爛れてしまった事件がありましたね。選挙の結果、ヤヌコーヴィチ氏が勝利するのですが、この選挙で不正が行われていたとしてユシチェンコ氏の支持層がデモなどで大規模な抗議を始めます。その後、再選挙が認められ、その結果、ユシチェンコ氏が勝利し大統領に就任するのです。親EU派政権がウクライナに誕生しました。

この親EU政権の下、ウクライナの「NATO加盟」が叫ばれ始めます。いままでロシアに経済の下支えをしてもらっていたのをアメリカやEUに取って代わってもらおうと考えたのですね。これが実現すれば、アメリカはNATO軍をロシアのすぐ隣に配置できますし、EUは自身の生命線である地中海を守ることに繋がります。

良いですか?? ロシアにとってウクライナが重要である理由は、ウクライナが地中海への入り口に繋がるからです。地中海にはヨーロッパ各国の海上輸送路、特に中東からの原油輸送路がありますから、ヨーロッパEUにとっては生命線と言っても過言ではないのです。もしも、ロシアが地中海進出しましたら、その生命線が強く脅かされることになります。だからこそ、冷戦時代にはアメリカが「トルーマン・ドクトリン」を唱えて、トルコとギリシャに多額の資金援助を行い資本主義化して、ソ連が地中海に出て来ないように封じ込めたのです。

それともう一つ、パイプライン問題があります。ロシアは国内に埋蔵されている膨大な天然ガスをヨーロッパに輸出しています。その輸送に用いているパイプラインの多くが、このウクライナ国内を通っているのです。EUにとってこのパイプラインを確保することはエネルギー政策的に非常に大きな意味があります。

ティモシェンコ

もちろん、「NATO加盟」を叫ぶウクライナにロシアは黙っちゃいません。今まで優遇価格でエネルギー資源をウクライナに売っていたのを、倍以上の値段に引き上げる要求をウクライナに突きつけます。これにより経済は低迷、大統領支持率が急落し、内部対立まで起こり始めます。あ、画像の人はユシチェンコ氏の内部対立の相手、ティモシェンコちゃんです。美しい政治家として有名になりましたよね(^。^)

ちなみにこのティモシェンコちゃん、2010年に政府の承認を経ずにロシアとのガス契約をしたとして逮捕されています。政争絡みの匂いがプンプンしますね(笑) どうやら、ティモシェンコちゃんは当局に暴行を含めた取り調べを受けた模様・・・(ーー;)

結局、2010年の大統領選で、ユシチェンコ氏は2004年に戦った相手である親ロシア派のヤヌコーヴィチ氏に敗北してしまいます。2010年には再び親ロシア派政権が誕生したのです。この親ロシア派政権はもちろんロシアに接近しまして、EUとの距離を取るようになります。「NATO加盟」も廃案にします。

ここに追い打ちをかけたのがEU経済危機です。ギリシャの経済破綻に端を発したEUの経済危機を見て、ウクライナ政府は完全にEUを見限り、2013年11月にEUとの政治・貿易協定を見送る決定をしてしまうのです。

ウクライナ暴動

これに反発したのが国内の親EU派の国民たち、劣悪な経済事情も相まって、激しい反政府デモを展開するようになります。この反政府デモ、大規模ではありましたが当初の数カ月間は平和的な運動でありました。しかし、今年の2月からデモが暴徒化し、多数の死傷者が発生する事態に発展!! 各地で暴徒化したデモ隊(一部は銃火器装備)と鎮圧部隊が激突する光景が見られるように。もうぶっちゃけ内戦に近いです(^_^;)

さて、もちろんこのウクライナ暴動を「ロシア」、「EU・アメリカ」が黙って見ているわけがありません。EUはウクライナ暴動の責任者に制裁を下すとしながら、政府側の要人に資産凍結・査証発行禁止措置を行います。デモ側の人間には何もしないあたり、EUの思惑が透けて見えてますね。

アメリカもウクライナ政府に対して、多数の死傷者が出ている治安部隊の鎮圧に強く抗議、責任者の退陣を求めます。まぁ、要するに親ロシア派の政権は退陣しろと言っているのです。アメリカもEU同様にウクライナ政府関係者に経済制裁を加えます。

2月22日、デモ隊は大統領府を完全占拠、ヤヌコーヴィチ大統領は事実上の退陣に追い込まれ、ウクライナの親ロシア派政権は崩壊しました。デモ隊は歓喜に沸きますが、一方で度重なる経済悪化により、ウクライナ政府は財政危機に陥り、破たんするのも時間の問題です。

ウクライナの経済破綻はロシアにとっちゃシャレにならない事態です。なぜなら、ウクライナは長年ロシアに経済支援してもらっていた歴史から、ロシアに対して多額の債務を抱えているのです。経済破綻=デフォルトですから、ロシアが持ってる対ウクライナ債権は全てチャラになってしまいます。

もはやロシアもただ見ているだけではありません。ヤヌコーヴィチ大統領から保護要請を受けたロシアは彼を保護、またウクライナとの国境付近で26日に大規模な軍事演習を行います。どうみても脅しです、本当にありがとうございました。

脅しに留まりません、ロシアはクリミア半島にあるロシア黒海艦隊の施設を保護することを宣言、またウクライナ国内のロシア系住民の保護を掲げてロシア軍を用いたクリミア半島の確保に乗り出したのです。

クリミア半島

クリミア半島とは、黒海に突き出した半島でありまして、ロシアがウクライナから借りるという形でセヴァストーポリという軍港を保持しています。アメリカが日本から沖縄基地を借りている感覚です。ただ、違うのはクリミア半島を巡ってウクライナとロシアは領有問題を争ってきたという点です。

ウクライナ民族系

ウクライナという国は、西部にウクライナ系住民が、東部にロシア系住民が住んでいます。もともとはウクライナ人が住んでいた地域に、先述しましたロシア化政策時代にロシア系住民が植民してきたからです。ウクライナ系住民は親EUの人が多く、ロシア系住民は当然ですが親ロシアな人が多いです。言い換えれば、ウクライナは西部が親EUで、東部が親ロシアなわけです。

この二つの民族、宗教まで違うので困ったものです。ウクライナ系はカトリック、ロシア系はロシア正教です。言語も当然、異なります。ウクライナ語とロシア語です。何から何までアイデンディティが違っちゃうので、民族対立の原因になるのです。

実際に今回も民族対立の様相が見受けられます。デモを起こしたのは主にウクライナ系住民です。親ロシア政権に反発しているので当たり前ですね。こんな情勢ですから、国内のロシア系住民が何らかの抑圧を受けてもおかしくないのです。実際にロシア語を公用語から締め出そうとする動きが、ヤヌコーヴィチ大統領退陣後に見られます。もちろん、ロシア系住民も黙っているわけがなく、ウクライナ系デモ隊とロシア系デモ隊が衝突、死傷者が出る事態に発展しています。

これを口実にロシアはクリミア半島に軍隊を派遣したのです。大統領退陣後の「ウクライナ新政府」はこれに猛反発!! ウクライナ軍に戦闘準備態勢を命令し、これは侵略だとばかりにロシアを非難して、アメリカ・EUに助けを求めます。

アメリカはロシアのこの行為を「国際法違反の侵略」だと強く非難し、即刻の撤退を求めています。撤退に応じなければ経済制裁も辞さないと非常に強い態度でロシアに向き合っています。しかし、EUはロシアにエネルギーを握られているからか、経済制裁には加わらない方針。

そして、ロシアは一歩も引かず、ロシア系住民を保護することはロシアの義務だとしてアメリカの求めを突っぱねているのです。クリミア半島ではロシア軍が着実に実効支配態勢を固めつつある状況です。



旅行中に溜まった一週間分の新聞とニュースを追いながらこの記事を書いていますが、ぶっちゃけ相当ヤバい事態だと思います。ヤバ過ぎて、いつもより長めに4時間ぐらいかけて記事を書きました。あれ?? もう日付が変わってしまうで・・・(^q^)

世間では「第三次世界大戦」の幕開けか!?とは言われてますが、さすがにそれは行き過ぎだとしても、下手すれば新冷戦ぐらいは起こる可能性があります。日本の立ち位置がこれまた難しいんですなぁ・・・、これは別の記事にしてもいいかもしれません。

さて、そろそろ疲れたので今回はこのへんで($・・)/~~~

ではではノシ


物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)物語 ウクライナの歴史―ヨーロッパ最後の大国 (中公新書)
(2002/08)
黒川 祐次

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